連帯保証の”枷”は外せる?

こんばんは。愛媛県南予地区西予市の税理士 古谷です。

先週より確定申告が始まりました。我々の業界はこの2月~3月の確定申告時期、5月の3月決算法人の確定申告時期、12月~1月の年末調整時期が繁忙期と言われています。

2月中にどれだけ終わらせられるかが勝負になります。インフルエンザも流行ってきているみたいになので体調管理には気をつけて頑張ります。

下ばっかり見てるので、たまにフラッと休憩に行くのですが、良く行くのが宇和の歴博の駐車場。

宇和球場が完成してゆく様が良く見えます。朝や夕方は割と人もいなくてコーヒー飲みながら考え事したりしています。

これが三瓶の「しおさい館」からの風景。私のHPのメイン画面にも使っているのですが、ここから寝観音が見えるので好きな場所なんです。

ボーっとしてたら船が「ポンポンポン」といいながら入ってきたりして落ち着きます。ちょっとすぐそこに「ホッ」とするポイントが沢山あるので、色々と立ち寄っています。

野村、城川、明浜も探してみますね。きっとあるハズなので。良いところがあったらまた教えて下さい。

 

さて題名の連帯保証の枷(かせ)は外せるか?という話ですが、

2年前に適用が始まった「経営者保証に関するガイドライン」により条件次第では可能となっています。

現状、法人で借入をする際には大体の場合は経営者(主に社長)が連帯保証人となりますよね?名称に「保証人」と付いていますが実際は債務者と同じです。簡単に言うと、保証人の場合は「債務者が払えない場合」(お金が無くて返済できません)に支払義務が発生しますが、連帯保証人は「債務者が払わない」(お金持ってるけど返済しません)だけで支払義務があります。責任の重さの違いがわかりますよね。

ですので、大きな借入した際にはそれ見合いの生命保険を法人で掛けたりします。万が一、社長に不幸があって、会社を運営できない事態になったとします。そうすると連帯保証人である社長が返済しないといけないのですが、亡くなっているので相続の対象となります。ではそれを誰が引き継ぐのかというと残された配偶者やお子様です。事業での借入金となると1,000万円を超える事も珍しくありません。そんな多額の債務を残された人間だけで返済していくなんて聞いただけで気を失いそうですよね。だから返済できる分だけの生命保険を勧めたりします。(生命保険の相談も、のりますので是非!)

話が少しそれましたが、この様に連帯保証人(社長)の負担が大きすぎるため、事業承継が円滑に進まなかったり、起業の妨げになったり、思い切った事業展開が出来ないといった弊害が出ていました。

 

そこで2014年2月に「経営者保証に関するガイドライン」が適用開始されました。

ざっくりまとめますと…

一定要件(経営状況など)を満たすと、

 

①経営者保証なしで融資を受けられる

②既存の融資から経営者保証を解除できる

③事業再生や廃業の際、経営者保証人に自宅や生計費を残して、返済しきれないものは免除も検討される

 

というもの。

これが可能なら、「万が一失敗しても家や車までは取られないからチャレンジしてみよう」とか、「後継者に迷惑をかけないのなら事業承継も前向きに考えよう」といった発想にもなりますよね。

ただもちろん要件があるのでそれを考えていかないといけません。

 

要件は…

 

①法人と経営者の関係の明確な区分、分離に努めている事

②財務基盤の強化に努めている事

③財務状況の正確な把握、適時適切な情報開示で経営の透明性が確保されていること

 

となっています。

具体的には、

①は役員貸付や借入を極力無くしていくこと、自宅事務所の場合は会社側が適切な賃料を払うなど、個人と法人を明確に分ける。

②は「自己資本比率が何%」の様な基準はありませんが、融資額と会社の資産や収益力が見合っている事がポイント。

③は年に一回の決算書だけでは無く、月次決算書や資金繰表によりタイムリーな情報を把握できる状態にあるか。

といった感じでしょうか。

我々、中小零細企業では中々難しい部分もありますが、私が月次で関与させていただいている先さんには是非、この①~③は実現していただける様にサポートしたいと思います。

もちろん、これを満たせば全ての借入に経営者保証が不要という訳ではありません。ですが、このガイドラインで求められている事項をクリアするために今自社に何が必要かを考えるだけでも経営改善になると思います。頑張ってみませんか(#^.^#)

先日、南予地域の方であれば、「南予地域企業に対する支援を考える重要な調査」として封筒が届いていたかと思います。南予地域官民連携事業承継推進関係の調査だと思います。このガイドラインが進めば事業承継ももっと進みますよね。

後継者の為にも考えてみませんか?

自分の子供達が大人になった時の選択肢として西予市を挙げてもらえるようにやるべきことは沢山ありますね(#^.^#)

(偉そうに言ってますが、私もまだ勉強中なので共に成長していきましょう!)

 

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