第二回県青連リーダー育成会

こんにちは。愛媛県南予地区西予市の税理士 古谷です。

ゆっくりした土曜日を過ごしています。今晩は松山で大先輩税理士と食事をしてきます。毎回何かを吸収させていただけるので有意義な時間です。

 引き続き、お昼からも事務所の掃除や整理等進めていきます。

一昨日は、第二回県青連リーダー育成会に参加してきました。

前回は、「リーダー育成」って感じの講義内容でしたが、今回はまさに「経営改善」「小規模事業者持続化補助金」の内容。

講師の先生は、㈱アテーナソリューション代表の立石裕明先生。HPを拝見すると、関西でコンサル業をなさっているそうです。いきなり「年収1,000万目指そうぜ!!」って声を荒げられて、かなり熱いノリ。実は私こういうノリに弱いんですよね。すぐ触発されちゃって「おお!!目指そう!!」ってテンションに。

もちろん内容はコンサルの先生なので理詰めな部分がメインですが、とは言いつつも精神論的な内容もあって我々若手の経営者にはいい刺激になりました。

 

以下の内容でご講義いただきいただきました。

 

①小規模基本法の話、小規模事業者持続化補助金の話

②月次決算の重要性


まずは、①の小規模基本法と小規模事業者持続化補助金の話

日本のの会社の99%は中小企業だという事はみなさんも聞いたことあると思います。では中小企業ってなんでしょう?

                          (経済産業省HPより)

売上規模で言えば一番多そうなゾーンですが、人数規模を見てみると中小企業の幅がかなり広いことが分かります。いずれか満たせばいいので、売上規模14億、従業員40名のスポーツ用品店や、売上規模100億、従業員200名の製造業だって中小企業になります。S38年施行の中小企業基本法は、これらの会社が我々と同じ土俵に置かれ同じ支援の対象とされています。先述した2社は我々みたいに売上数千万、従業員数5名の様な会社からすると、すでに大企業ですよね。これらの会社で成長発展する企業を支援しようという趣旨なんです。我々零細企業では、同じ中小企業とはいえ、スキルや資本力に差があり施策に対応できません。これでは一部の大手中小企業のみが恩恵を受けて、我々は廃れていくのみになってしまいます。

そこで出てきたのがH26年6月施行の小規模基本法。

対象となる小規模企業者の要件が以下の通り。

(経済産業省HPより)

これなら、我々に限定しているのがよくわかりますよね。

日本の会社の99%は中小企業ですが、実は日本の会社の90%は小規模企業者だと言われています。これらの会社の持続的発展(下がってなかったら、横ばいでもOK)を支援しようとする趣旨なんです。

それを支援する最たるものが「小規模事業者持続化補助金」。

上限を50万までで、支払額の2/3の補助となります。それを使って売り上げアップを図れるものって条件で、うちのカフェは「ソフトクリームマシン」を購入してましたよ。まだ次回もあるみたいなので、こまめに商工会、商工会議所から情報を得ておく必要があると思います。


次に②の月次決算の重要性の話。

もちろん毎月試算表を作れなんてのは当たり前の話なんですが、他にも、顧客リスト作成や売上分析や経営計画との予実対比、月次在庫等も必要だという内容です。

ここで、うーんと思うのが月次在庫なんです。

私も月次決算を推進してますので、もちろん月次在庫も必要です。ですが、お願いしても「月次では無理」「大体で任せるよ」という返事をいただきます。確かに実務との兼ね合いを考えたとき、社長に営業から帰ってきて夜な夜な在庫確認をしてもらうのも酷かなと思い後回しにしがちでしたが、商品管理って原点ですよね?むしろこれが無いと、正しい粗利なんでものは出ませんし。


ここで先生がおっしゃっていたのが「計るだけダイエット」の話。毎日体重を計り続ける事で体重の変動に気づき、食事やカロリーの摂取量を意識し始めるというダイエット。

これを体重=在庫と考えると。日次、週次、月次で在庫をチェックすることで、「今まで無駄に廃棄してたな」

とか、「これ商品それ程売れもしないのにこんなに買わなくてもいいかも」という気づきが起き、仕入金額に直接影響が出てきます。実際これで10%仕入金額が減ったこともあるそうです。月間仕入が200万だったら、20万のコストカット。年間で240万コストカットになるわけですから大きいですよね。


あとは売上分析。売上の高い順にお客さんを並べて、その横に粗利(貢献利益)を書きます。

そうすると、実は売上が大きい先がそれ程利益を生んでなかったりすることがあるそうです。

ある方から聞くと、売上が一番大きかった先で、年間100日を費やしていた先が、実は一番低利益率だった事に気づいたそうです。そことの取引を辞める決意をし、売上こそ下がりますが体が100日空いたのでそれで他の仕事をとっていった結果、増収増益を達成したそうです。いくら売上が1億あっても原価が8,000万も必要な先と、たとえ売上が5,000万でも原価が1,000万で済む先なら後者の方が良いですよね。


他にも、事業承継の話や銀行対応の話等、興味のあるお話を聞くことができました。

せっかく月次で関与させていただいているので、できる限りのサポートはしていきたいなと思っております。

残すところ今年もあと二月になりました。

私はまだ年初に立てた計画に届いていませんので、頑張っていきます(#^^#)


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